RCD ESPANYOL
中村俊輔選手がプレーするRCD ESPANYOLが創設されたのは1900年、ホームタウンはあのヨーロッパチャンピオンに輝いた三冠チームと同じバルセロナだ。そのFCバルセロナの誕生は1899年、そしてレアルマドリードは1902年ということからスペインで最も長い歴史を持つチームの一つであることがわかる。タイトルはというと、国王杯(日本でいう天皇杯)で4回優勝しているものの、未だリーグ優勝経験はない。
ホームタウンがバルセロナでチーム名が“ESPANYOL”
バルセロナを知っている人ならこのチーム名に違和感を感じる人も多いだろう。バルセロナはカタルーニャ自治州の州都、この州はバスクと並んでRegionalismo(地域主義)が非常に強い場所だ。公用語はカタルーニャ語、普段地元の人たちはカタルーニャ語を話し、交通機関、高速道路標識、ガソリンスタンドのオイルの種類に至るまで全てカタルーニャ語表記だ。さらにバルサ(FCバルセロナの呼称)三冠達成パレードの際、選手、サポーターが最も多く叫んだ言葉はVisca el Barca, Visca Catalunya(万歳バルサ、万歳カタルーニャ)だろう。自分たちのアイデンティティーはEspañol(スペイン人)ではなくCatalán(カタルーニャ人)であり、自分たちの州はスペインではないと考える人もたくさんいる。
クラブの正式名称はEl Reial Club Deportiu Espanyolでカタルーニャ語だが、この地域では受け入れられにくい二つの単語が入っている。一つはReial、スペイン語のReal(王立の)で、あのレアルマドリードと同じ冠が付いている。二つ目はEspanyol、スペイン語表記ではEspañolである。実はクラブの名前がカタルーニャ語表記になったのも1990年代で、それまではスペイン語だった。クラブ名の由来をESPANYOLの公式HPではこう書かれている。“外国人が多いクラブに対抗して、カタルーニャと他のスペイン各地方の出身者だけのチームということでESPANYOLという名前に決定した。”
熱いバルセロナのDerbi(ダービー)
スペインでダービーと言えばREAL MADRIDとFC BARCELONAのEL CLASICO(エル・クラシコ)が最も有名で、スペインでも国中が沸く一大イベントだ。しかし、アンダルシアダービーやバスクダービーといったように各地のダービー試合時も地元での盛り上がりはものすごい。歴史や政治、階級など多様な要素がこの国のフットボールに組み込まれているからだ。バルセロナでも、まさにチーム名からしてスペインのチームであるEspanyolとCatalanismo(カタルーニャ主義)の象徴とも言えるFC BARCELONAのダービーは最も熱い試合の一つである。
昨シーズンこのダービーは1勝1敗のイーブン、俊輔が移籍するチームはバルサのホーム、カンプ・ノウであの三冠チームに勝っている。ちなみに昨年バルサはリーグ戦、ホームで2敗しか喫していない。その中の1敗の相手がEspanyolだったことはこの対戦カードが特別であることを物語っている。
順調にいけば日本の中村俊輔もバルサと対戦することになる。できることならスタジアムで観戦したい、ダービー独特の雰囲気を肌で感じることができるだろう。
俊輔獲得を発表するエスパニョールのHP





